2013年1月23日

ロルフィング体験 第3回目

 
【ロルフィング 第3回の施術テーマ】 ・ ・ ・ ・ 「体側面を開く」
 
第3回目の体験はどんなものになるんだろうと、すでにワクワクしていた。
そのくらい、ロルフィングは魅力あるものなんだと体が実感しているのだなぁと思って、ちょっと不思議な感覚になった。
昔だったらきっとここまで未知のものにチャレンジしたりしなかった気がする。
 
 
第3回で何より一番印象に残っているのは、腸脛靭帯(ちょうけいじんたい)の癒着、こわばりをリリースする時間だった笑。
これは、やってもらった方はみんな「あぁ!笑」ってなると思う笑。 
端的に言って、「一番本音のきついとこで触れてほしくないけどいや実はほんとはすごい触れてほしくてあ、ちょっと待っていや痛い、いや痛いっていうかちょっと待ってこれほんとに大丈夫ですか、あほんとにおぉ、う~、、ぐゎ~!!! ・ ・ ・ ・ ・ ・ ふ、ふぅ。。。。」
 
自分はそんな感じ。

腸脛靭帯は足の外側側面にあって、歩行やランニングにとても重要な働きをしている。

固いアスファルトの舗装路の上を、足に合っていない固いソールがついた既製品の靴で毎日歩くわたしたち現代人。
そんな現代の暮らしを大いに支えてくれている私たちの腸脛靭帯、なんだかイメージつくけど、板のようにごちごちになってしまっている人が多いそうで。
なんかそれは体感として納得できる。
そんな暮らしに加えて、ぶ厚いソールとアーチサポートのついたランニングシューズでのヒールストライク走法、頑張って走り過ぎちゃう傾向。
 
そのごちごちになった腸脛靭帯の癒着、緊張(ストレス)、溜まった怒りと言い換えてもいいのかもしれないけど、それを言わばなだめていく。
ちょっとやそっとじゃ積年の辛みは晴れない笑。
ある穏やかなクライアントさんでさえ、「よっぽど蹴り飛ばしてやろうかと思いました」と言っていたらしい笑。
この部分は前半のクライマックスとして楽しみにしてて良いかもしれない笑。
 
でもこの腸脛靭帯周りの筋肉の癒着が“ぐにゅぐにゅ”と、ほんとに“ぐにゅう、ぐにゅう”と筋群が動く!)はがれていくのは、ほんとに気持ちよかった。
横を向いて寝た状態で片足を上げるといとも簡単に90度上がってしまったことにも驚いた。
ばらばらだった足と体がつながりなおされた感じ。
 
次に印象に残っているのは、肩まわり。
ぐにゃぐにゃと腕をロルファーの石田さんにまかせて動かしてもらっていると、めちゃめちゃ気持ちよくなって、しまいには腕自体が喜び始めて勝手に動いて止まらない笑。
肩まわりにちゃんと潤滑油が入った感じと言うと、何となくイメージしてもらえるだろうか。
操り人形みたいにほんとに勝手に腕がぐにゃぐにゃ動いたりそれに飽きるのか一気にぐたぁっと力が抜けて尋常じゃなくだらんとなったり。
これはあくまで個人的な感想であると断らなくてはいけないけど、この感覚もほんとに気持ちよかった。
そうそう、ほんとはこんなに動くんだってことを思い出した感じ。
これも笑いが出た。体が喜んでるから出た笑いだと思ってる。
施術が終わった後の歩行チェックの時も、腕が勝手に踊るにまかせながら歩いていた笑。
  
 
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身体の思考、身体の理性ってものが、今はある気がしてならない。
それをないもの、良くないものとする一部の教育や一部の社会に井の中の蛙として生きてきたけど、これからはきっと、身体性の大切さがもっと説かれ、そして理解され、身体性を回復させてゆく時代が来る気がする。
というかもう来てる気がする。
こんなに多くの人が走ったり、ヨガやピラティスなどをやったり、農園を借りて土いじりなどをしたり、なんらかの手作業を楽しんでいるのはその現れの一部。
多くの人が、身体性を回復したいって思っているからこそだと思う。
各種のコミュニティ活動が盛り上がっているのも、「第三の場所」でのコミュニケイションが身体性の回復に直結しているからだと理解している。

「身体性」っていうのは、「リアリティ」。
「身体性」の欠如が、現代の多くの事件や様々な不和の主原因だと自分は考えている。
身体性を回復させるきっかけのひとつとして、裸足ラン、ロルフィング、ヨガはほんとに素晴らしいと感じている。
あと自分が体感している中で近い感覚になるのは、サーフィン、土いじり、瞑想とか。
   
余談だけど、「直感」ていうのは、無意識・潜在意識を通じた身体の思考のことかなと最近思う。
頭(理性・顕在意識)は分かってなくても身体は分かっているから勝手に動く。
  
 
最近ヨガの先生と話していて思いついたこと。
 
裸足ランニングとは、「走る瞑想」。
 
これ自分なりの裸足ランニングの定義にしたい。
 
瞑想の自分なりの定義は、「今、現在にある・生きる」ための技術。
 
自分の瞑想体験はインドでのヴィパッサナー瞑想しかないが、エッセンシャルなものだと思っている。
 
ロルフィングも、「今、現在にある」ことをサポートしてくれる、とても貴重な整体プログラムだと感じているからこそ、心からおすすめできる。
  
あと、マッサージなどに定期的に通っているが、肩こりや腰痛が一向に改善しない方。
普段の姿勢や歩き方がそもそも歪んでいては、一時的な効果がすぐ消える繰り返しになってしまう。
地球の大地に垂直にかかる重力に対して、前後や左右に歪んだ状態で立ったり歩いたりしているから、頭部や上体部の重さ自身のせいできつくなる。そうではないだろうか。
体幹が弱っている人が多いから、上体がなおさらぶれやすいし、上半身と下半身が分裂したまま動いている。
精神的な部分では、ストレスを抱えて体がこわばったていたり、適度に自分に自信を持てなくて胸がすぼまり前かがみなったりしたままでは、呼吸も浅くなり、それが心に影響を及ぼす。それがまた体にフィードバックする。
 
もっと、姿勢や体幹、呼吸に働きかけるロルフィングやコアコンディショニング、姿勢改善プログラム、靴から改善を考えている整体院などを一度検討されることをおすすめしたい。
マッサージはマッサージで、「手当て」だから、それはそれでとても大切に思うし、大事なコミュニケイションだと思っている。

第4回に続きます。
 
原田 尊